どうもこんにちは、設計のハヤシです。

今から、14~5年前の事になりますか…。

栃木に離れて暮らす弟から珍しく連絡がありまして。

「中古の家を買おうかと思っているので、図面を見てくれないか」と。

続けて、「丘の上で場所が良くて、値段も手頃で、ガレージも付いてるし!」

と、言うので、図面(昔の青焼き図面をコピーしててかなり見難いw)をみてみると、

1981年~2000年の間に建てられた建築。

最低限、1981年の耐震基準改定後の建築ではあるものの、図面を見ると2階建の1階部分の3/4がガレージ。

前面は殆どシャッターで見た目に構造壁のバランスが悪い。

外壁のサイディングは12mmで断熱仕様もお察し…。

(まぁ、これは当時の家ですからね…(;´∀`))

なので、「そっちは地震も多いし、長く住むつもりなら正直お勧め出来ないよ」と伝えるも。

弟「…でも、ガレージあるし!」←

…いや、話聞けよ(;´∀`)

…で、いつのまにか契約していたみたいなので、

「住む前に要所の補強はしておきなさいよ(;´∀`)」と伝える。

時は進んで、2011年

東日本大震災 発生

かなり心配していたが、

「相当な揺れがあり、家の中も大変だったけど、家自体は大丈夫だった」と連絡が入る。

ーあぁ、良かったと、胸をなでおろす。

時は変わって、現在─

「そういや、家のガレージどうよ?」と聞いてみた。

弟「あぁ、ガレージなら娘に占拠されて、ピアノ部屋になったよ」

─どうやら、大事な物の優先順位が変わったらしい。(*´ω`*)

ついでにシャッター外して柱や壁を増やしたとの事なので。

「そうかそうか、君もついに防災意識に目覚めたのか、兄は嬉しいぞ」と、伝えると。

「いや?ピアノの音凄いから防音部屋にしただけだよ」と、のたまう弟。

…いや、だから話聞けよ(;´∀`)

PS:結果、家の耐震性能は向上しているみたいで、何よりです(^o^)丿

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